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文京整形外科

ひざの再生医療
(PRP療法 PFC-FD療法)

ひざの再生医療(PRP療法 PFC-FD療法)

再生医療とは

再生医療とは、損傷を受けた部位に人体が本来持っている自己回復能力をうまく引き出して治療する医療の事を指します。
新しい治療方法として近年注目されています。

再生医療といえばノーベル賞をとったIPS細胞や、田中将大投手や二刀流で有名な大谷翔平投手が肘のPRP療法を行い回復したことでも注目が集まりました。

治療の目的

一番の目的は痛みの改善と炎症をおさえること、そして損傷部位の自己修復能力を促進し、自然治癒に導いていく事です。

PFC-FDとは

よく聞くPRPとは、多血小板血漿(platelet rich plasma)の略です。
血小板は血液中にある細胞で、この成分が損傷した組織の回復を早めていきます。

当院で行うPFC-FDはこのPRPを高濃度に凝縮し、成長因子だけを抽出します。
この加工をすると、通常のPRP療法に比べて、成長因子が2倍になることがわかっています。
またフリーズドライ加工をしますので、6か月間保存が可能となり、血液採取後、患者様の都合が良い時に来院して頂き、治療を受けて頂くことができます。

PFC-FDの効果

・効果は通常は1~2か月程度で出てきます。持続効果は半年から1年ほどです。
・骨の変形程度によりますが、約7割の方に効果があるようです。

治療方法

・血液を50mlほど(ヤクルト約1本分)血液を採取します。
・セルソース株式会社に血液を搬送し、PFC-FDを作製します。
・PFC-FDの作製には3週間を要します。
・通常の膝の注射と同じ方法でPFC-FDを注射します。

注射したあと、翌日から約2割~3割の方に、注射した場所の痛みと腫れが出ることがありますが、この症状は数日で治まります。
当院では注射当日から痛み止めを処方します。
それ以外の大きな副作用は、今のところ報告されていません。

治療後の注意点

・痛みを感じている間に、安静にし過ぎてしまうと、治療部位が硬くなり長期的な痛みの元になる可能性があります。
・注射当日はシャワー 翌日から浴槽に入っても大丈夫です。
・注射後、数日間は血流の良くなる活動(長時間の入浴、サウナ、運動、飲酒など)を行うことで、治療に伴う痛みが強くなることがありますが、この痛みが強くなったからと言って、治療効果に差はありません。
・関節は細菌に弱いので、注入部は清潔に保つよう心がけてください。

治療の長所・メリット

・自分の血液を使用するので副作用がほとんどありません。
・自己修復が難しいと言われる組織でも、修復を促すことが期待できます。
・何度でも受けることができます。
・関節、筋、腱、靱帯など運動器の大半に対して治療を行うことができます。
・当院ではエコーを用いて注射を行うので損傷を受けている組織により正確 に注射をおこなうことができます。

治療の短所・デメリット

・保険がきかないので高額です。
・変形の程度により効果に差があります。
・効果が一生続く訳ではありません。
・薬物治療や手術療法と比較するといまだ臨床試験のデータが少ないです。
(安全面に関してはすでに証明されています)

費用について

PFC-FD

平均15万円
(当院の料金は医師にお聞きください)

PRP

3万円~5万円

APS

40万円

培養幹細胞治療

150万円

人工膝関節手術

200万円
(保険の割合により支払い金額は異なります)
1割の方 20万円
3割の方 60万円

これに高額療養費制度などが適用されます。
年収や年齢などにより金額が異なりますが、ひと月5万円から25万円程度

治療に関する権利

・治療を受けることも、受けないことも自由です。
・血液を採取して、PFC-FDを注射するまでの間に、治療を中止することも可能です。
(ただし、PFC-FDオーダー後は、注射されなかった場合でも返金は致しかねます)
・治療に関する情報の詳細を知る権利があります。

PFC-FD作製にあたりご理解ください

・PFC-FDは感染症検査(HIV、HBV、HCV、梅毒、HTLV-1)で陰性の方のみ提供が可能です。血液検査の結果加工作業ができないとなった場合は血液検査代金のみご負担をお願いいたします。13,000円(税込み)
・悪性腫瘍を患っている方や高度の貧血の方はお受けいただけません。
・体調の良くない場合や、血液の状態によっては、ごく稀に作製が出来ない場合もあります。その際には再度採血をお願いする場合があります。
・医療機関から血液輸送時に破損した場合、再度採血をしていただく必要があります。
・保存期間を過ぎた場合は破棄させていただきます。(保存期間は半年です)

同意書の取扱いについて

・治療の内容をご確認いただき、同意書にご署名のうえ採血時にお持ちください。
・同意書原本は当院カルテ内に保管いたしますが、ご希望の場合は写しを差し上げます。

PRP療法とは
PRP療法とは